平成24年度東北弁護士会連合会会長に中林裕雄が就任いたしました。

こんにちは。この度,平成24年度東北弁護士会連合会(「東北弁連」)の会長に就任した中林です。このホームページにより会長としての就任にあたってのご挨拶を申し上げます。
さて,昨年,東北の太平洋沿岸地域は未曽有の大災害に見舞われ,甚大な被害を受けました。この場をお借りして,改めて震災で亡くなられた方々の冥福を祈り,被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。また,震災後,復興に向けご尽力いただいている全ての皆様に感謝申し上げます。
東日本大震災から1年が経ちました。被災地では,震災から復興しようと必死になっています。今回の震災からの復興は,あらゆる分野の力を結集しなければ容易には達成することができない極めて困難な喫緊の課題であります。そんな中,我々法律家にできることは,震災によって発生した法的なトラブルを迅速かつ適切に処理することです。東北弁連は,震災以降,法的サービスを必要とされている被災者の力になれるよう無料法律相談等を実施してきました。ただ,法的な問題は,震災直後に限られません。時間が経過して初めて発生するものもあるかと思います。ですから,東北弁連は,継続的な支援の必要性を認識し,引き続き復興に向け法律面からの支援をしていく所存です。特に,今回の震災に端を発する福島第一原子力発電所の事故による損害の賠償については,動きだしてはいますが,混迷しており予断を許さない状況にあります。放射能汚染により住まいを追われた方々,原発事故の影響で風評被害に遭われた方々等,今まさに,助けを必要とされている方々がおられます。このような状況にあり,東北弁連としては,東北各県の弁護士会のまとめ役として,迅速に,適正な賠償額が支払われるよう関係各機関と連携を取りながら活動して参ります。
東北弁連は,引き続き東日本大震災からの復興に向け全力をもって取り組んで参る所存であります。
また,東北弁連における問題は,司法過疎と司法基盤の脆弱性であり,これを解消する必要があります。
近年,司法試験合格者の増加に伴い,弁護士過疎の問題は,改善方向に動いています。そのことは,歓迎すべきことであります。しかし,地方,特に,裁判所支部管内における弁護士数はまだまだ十分ではありません。かく言う私も支部管内に事務所を構えておりますが,地元の法的需要に十分に応えきれていない面があるかもしれません。ただ,この問題を弁護士個々の力で解決するには,限界があります。そこで,東北弁連では,やまびこ基金というものを作り,過疎地に開業する弁護士を養成する等してこの問題に取り組んでおります。もっとも,この問題は,弁護士だけのものではありません。裁判所支部管内では,裁判官・検察官も不足しています。支部に裁判官が常駐しない場合もありますし,本庁への機能の集合化がなされているのが現状です。その一例が,裁判員裁判は,本庁でしか行われませんし,労働審判も然りです。また,住まいの近くに家庭裁判所がないため,遠方まで移動を強いられる場合もあります。さらに,検察官も不足しています。刑事司法の一翼を担う検察官が不足するということは,国民が司法に参加する裁判員裁判ばかりでなく,通常の刑事裁判にも支障が出かねないのです。
震災の影響もあり,今後急増するであろう司法需要,例えば,住宅問題,相続,親を亡くした子ども達の対応等についてその需要に応じられるようにしなければなりません。
そのためにも,司法過疎及び司法基盤の脆弱性の問題に対して今まで以上に積極的に取り組んで参る所存です。
このように東北の弁護士には,克服すべき課題が山積しておりますが,着実に,しかし,スピード感を忘れることなく邁進して参ります。東北各県の住民の皆様におかれましては,このような東北弁連の活動にご理解いただき,今後もご協力くださいますよう宜しくお願い申し上げます。
これで私の挨拶を終わりにさせていただきます。最後までお読みくださりありがとうございました。
以 上




